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'08 J1 第29節 清水 vs 川崎F(日本平) [怒]

川崎自慢の得点力(個の力)を
豊富な運動量に裏付けされた強固なゾーン(組織力)で
完璧に封じた清水の完勝。
あらゆる弱点を丸裸にされた川崎にとっては、
今季ワースト3には入るであろう内容での惨敗。
そして『優勝』という意味においては、
2008シーズン日本平で事実上の終戦・・・。


今年ACL出場権獲得が「日本平後」の現実的な目標となったとも言える。



表面上は「4-3-3」を謳っているものの、
実際には1トップ&3シャドーに近いのが現在の川崎。

(しかも両WGは共にスペースへ飛び出すよりも足元で貰いたがるタイプ)

ビルドアップからの明確な攻撃の形が皆無に近く、
ゴールキックやロングフィードを最前線のテセに当てて、
セカンドボールをブラジル人トリオが狙うことから始まる。
言ってしまえば、「テセ・システム」。

当然、ターゲットが体を張って踏ん張れなければ、
チャンスどころか「きっかけ」すら掴めない。
競り勝てないだけならまだしも
ろくに競りにも行かないFWの「1トップ」なら、
結果は言わずもがな、である。

しかも今回のガナは得意であるはずのポストプレーでもミスを連発し、
縦パス(楔)の収まりどころにもなれず、
「3シャドー」との連携も全く機能していなかった。
はっきり言ってアレでは、
相手側に籍を移していたとしても先発の座は奪えないだろう。
(あそこまで酷いガナを見たのは何年ぶりか・・・!?)

この試合の内容と川崎の敗因(致命的な問題点)は、
試合後に清水の選手たちが明瞭かつ饒舌に教えてくれている。

(J's GOAL参照)

『(相手が)出てくる切り替えのところで、相手の裏を狙うことができていた』
狙いだったセットプレーでもゴール』
『前でボールがキープできたり、カウンターでフィニッシュまで持っていけたりというのも大きかった』
『今日は最後まで足が止まらなかった』
『(DFの頭を越してファーサイドというのは)どの試合も狙いではあるから、それがきれいに決まった
『みんな運動量があって頑張ってました』
『(気持ちのところで)上回れていたんじゃないですか』
守備はうちほどしっかりやれるチームではないので(相手のDFの間に)入れました』
DFラインの前が空くことがわかっていたので(前を向いてシュートを打てた)』
『(チーム全体として攻守の切り替えで上回れたと)思います』
相手がカウンターで来るのもわかっていたので、そこでスピードを落とせればチャンスも減る』
『FWに最初にパスコースに入れと言っていて、向こうが奪った後、なかなか早い段階で中村さんに入らなかった』
『(中村選手が)あのぐらい下がってくれると、DFラインも構えやすい』
『(一発で裏をとらせようという狙いもあったが)そればっかりやっていると疲れてしまうので、1枚は裏をとって、1枚はクサビに入ってきてということを途中からは言っていた』
『(CKの狙いは)前半からわざとファーを意識させて、前半はほぼファーばっかり蹴っていたので、そろそろ変えてみようかなと真ん中にしたら、見事に入った
『縦の上下はあったけど、横の揺さぶりは他のチームに比べたらちょっと少なかった
『(ボールを奪われた後に、すぐに中村選手につながれないように)中盤の選手と一緒に考えていた』

詰まるところ、
的確なスカウティングに基づいた対策を立てて、
それを狙い通りに完遂したということだろう。
いわば、自信を持って臨んだ必然の勝利であったわけだ。

しかし、だ。
川崎側からすればこれは屈辱以外の何物でもないはず。
ここまで言われて悔しくないか!?
情けなくはないか!?
腹は立たないか!?


オレは悔しいし情けないし無上に腹立たしいぞ!!


易々とマイボールを‘与える’度に
シンプルかつ執拗に井川の裏を狙って蹴り込まれ、
最も警戒すべき岡崎と枝村にあっさりやられた。
相手の狙いは誰の目にも明白なのに対処できない。

相変わらず得点の匂いがしないセットプレー(攻撃)を繰り返す一方で、
セットプレー(守備)での「間一髪」、「紙一重」は数知れず。
(カードが出ないほうが不思議な井川のラフプレーも数知れず・・・)

周平、谷口、テセの穴が予想以上に大きかった、
すなわち、
実力だけでなく試合勘やコンディションも含めて
井川、カール、ガナが「役不足」だった、
と言えばそれまでだが、
クラブとしてそれで済ませて本当に良いのか!?
2年前より前進していると本心から言い切れるか!?
優秀な外国籍選手4人を前に揃えさえすれば、
『初タイトル』に手が届くと本気で思っているのか!?



チームとして唯一の救いは、
M.ロナが復帰戦とは思えない出色の働きを見せたこと。

(最近はむしろ「フランク・リモリー」のほうがしっくりくる気もするが)

彼を右SBに入れ、ラジオを左SBに移してからは、
「山岸を使い続けていたこの数ヶ月は何だったのか!?」
と思わずにはいられなかったし、
クロを左WBに入れ、カールを1列下げて左ストッパーに配し、
その突破力を生かすためにM.ロナをWBに上げてからの時間帯、
すなわち、原点である3バック回帰後に見せた右サイドからの猛攻は
「これこそ本来の川崎、ずっと待ち望んでいた姿だ!」
と感じずにはいられなかった。
そして同時に、
「一体、何のための4バックか!?」
「3トップに拘る理由は何だ!?」
と改めて声を大にして言いたくなった。

また、M.ロナが興奮と娯楽性をもたらしてくれたことの逆を言えば、
もし彼の(期待以上の)活躍がなければ、
何の面白味も見どころもない試合だったということでもある。
今は彼のスタメン復帰とフル出場を切に願うばかりだ。


しかし今回は試合が悲惨だと救いようがないアウェイツアーではなく個人旅行(マイカー)を選んだのが不幸中の幸いだった。
と言うより、今年はクラシコも含めてクラブが『アウェイ大動員計画』を発動した試合では1度も勝ってないような??
・・・平日開催等で現地組が少ない時の勝率は休日のホームゲームよりはるかに高いのに。サポが多いほうが弱いのか!?
やはり来年こそは新潟、清水、大分への「遠征皆ボイコット」が必要とみた。真剣にチームのことを考え本気で勝たせたいならば。

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